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宮司が最近思ったことや
いま考えていることなど。

新幹線 試乗

国会図書館に行くために、地下鉄の永田町で下車すると、地下鉄の壁面に、「現代の長崎街道・長崎新幹線を早期に実現」という大きな看板が目に飛び込んで来ました。
平成10年の秋の事だったと思います。それから24年が経ち、いよいよこの9月23日に、西九州新幹線が開通します。

それに先立ち9月16日の試乗会に招かれ、一足先に新幹線を楽しみました。
大村を出発して長崎へ、僅か12分で到着、景色を楽しめたのは、諫早の本野辺りだけで、あとはトンネル・防音壁で闇の中です。
長崎で折り返し武雄温泉駅まで、約30分でした。大村の郡川辺りに差しかかると、眺望が一気に開け、松原の丘陵が楽しめます。
走行が実に静かで、シートもゆったり、快適な1時間30分の新幹線での小さな旅でした。

思えばこの長崎に鉄道がやって来たのは、明治31年(1898)1月20日のことでした。
ただこの時は、大村―長与間の大村湾沿いが難工事のために、後回しにされました。大村で下車して汽船で長与に渡り、さらに鉄道に乗り換えて長崎に向いました。
今回開通した新幹線の武雄温泉駅での乗り換え、リレー方式と似ています
しかしその年の11月には全線開通し、長崎―大坂間は28時間、更に東京までとなると48時間で「花の東京」に到着でした。

西九州新幹線の開通は、この明治31年の長崎線以来の快挙です。長崎に12分で行ける、宴席があっても泊まらず、瞬く間に自宅に帰れます。ただ過去には寝過ごしてハウステンボス駅や、鹿島まで行ったことかあります。用心せねば。