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宮司が最近思ったことや
いま考えていることなど。

宮司退任のご挨拶

 この6月30日をもって富松神社宮司を退任致します。
 昭和50年に神社に戻り、平成3年に先代宮司が他界した事に伴い、第13代宮司に就任しました。丁度50年に亘る宮勤めの間、氏子・崇敬者の方々には年間のお祭り・諸行事、神社での諸祈願等と折々に支えて戴き、誠に有り難うございました。大変お世話になりました。 
 帰って来た当時の神社は、120年程の年月が経った社殿、竹松駅前にあった旅館を移築した古い社務所と、古色蒼然としたものでした。見かねた氏子衆の芳志より昭和57年には社務所が、昭和63年には社殿が造り替えられました。社殿竣工祭の折に、先代宮司が御礼の言葉として、「我が親も またその親も守りきし鎮守の森を 我も守らん」と詠んだのは、その後の私の神社奉仕の大きな指針となりました。
 「朝には箒を 昼には笏を 夜にはペンを」と、「朝からは箒を持って境内の掃除を、昼は笏を携えてお祭りを、夜はペンを取って歴史研究を」と、今から考えると青臭い事を言ってきました。75歳の年を重ねて足腰が弱り、境内清掃とお祭りのお勤めとが艱難となりました。
 長崎県神社庁長の任期も、この6月末で終了する事を機に引退を決意しました。神社庁の役目の関係から、兼務社の皇大神宮の宮司だけはそのまま残ります。
 富松神社新宮司には、現禰宜の久田松珍彦が7月1日より就任致します。旧に倍して、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
今後は社務所の留守居役に勉め、やり残した歴史研究をもう少し頑張ってみようと思います。50年間、永いこと大変お世話になりました。有り難うございました。