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おしらせ

一本の木から絵馬ができるまで②

何とかなるだろうと思っていた製材でしたが、いきなり「絵馬を作りたいので丸太を持ち込みさせて下さい」と言っても中々良いお返事を頂けるはずもありません。見通しが甘かったことに反省しつつ方々にご相談した結果、最後に受け入れてくださったのが「長崎山陽株式会社」さんでした。突然の変なお願いにも関わらず快く対応して下さいました。

作業場につくと見た事もないような大きな機械が並んでいます。職人さんの慣れた手捌きでみるみる準備が整って、丸太が回転する巨大なチェーンソーによって割かれていきます。

厚さ20mm程に割かれた槙の木の板が約40枚ほど取ることが出来ました。

槙の木は建材としては天井材や床材、また桶などに用いられるように木目も美しく、耐水性にも優れています。なんとも贅沢な絵馬ができるのではないかと完成が楽しみです。

一本の木から絵馬ができるまで①

昨年の5月末、兼務神社の総代さんから「境内の木を切るのでお祓いをして欲しい」という電話がありました。大地や草木に神性を見出す神道ですから、出来うる限り境内の木は切らない。長く生きている木ならなおさらというのが常ですが、盛り上がった根っこが石柱を持ち上げて今にも倒してしまいそう。いよいよ見過ごせない状況になってしまったので総代さんとお話し、残念ながら伐採することに。

植木屋さんが作業に入る前に長年この地に生きた木霊を鎮め、大地に報告をする<木伐祭>を行い、この槙の木(まきのき)を伐採する運びとなりました。
年に数度このような依頼が神社にありますが、毎回私たちよりも大先輩の木を切る機会に立ちあうと少し申し訳ないような、寂しいような気持ちになります。ですが、だからこそ神主を招いてお祓いをするという日本人の美しい自然観が見て取れる機会でもあります。

事情があるにせよ、人間の都合で切ってしまうこの木を何かに使うことが出来ないかと数日ぼんやりと考えていると、ふと閃いて、参拝者の祈りを留める絵馬にしてはどうだろうか。それもただの絵馬ではなくて、木材の端のミミと呼ばれる部分も残して、よりこの絵馬が一本の木から作られていることを感じてもらえるような絵馬。
また日本人は語呂を大事にする慣習もありますので、神様に「願いを聞いてもらう耳」と、「材木の端のミミ」をかけてみてはどうかと思いつきます。

さて、どんなものが出来るか。伐採した材木の一部をもらい受けて製材所に持ち込み絵馬作りの始まりです。

制作の様子を引き続きご紹介してまいりますのでご笑覧頂ければ幸いです。

職員2名で腰を痛めそうになりながらもなんとか車に詰め込んで製材所へ向かいます。

しめ縄作りと音楽のイベントを行います。(終了しました)

毎年秋のお祭りの頃になると、氏子さんや老人会の皆様などにお声がけして、ワイワイと境内のしめ縄作りを行なっていました。しかしいつの頃から地域の高齢化や感染症の影響もあって、段々とその維持が難しくなってきました。

遂には3年ほど前から境内のしめ縄は化繊のしめ縄に変わっています。

いつまでも色褪せることなく風雪にも長年耐える化繊のしめ縄も便利ではあるのですが、やはりいつかは藁の自然のままのしめ縄を復活させたいと思っていました。

そんな時に偶然にも upendさんで出会った島川さんが、真菰(まこも)の生産者でかつ、しめ縄作りもされているとのこと。早速相談させてもらって、いつか神社のしめ縄も地域の皆さんで集まって自然の真菰で作りましょう。とお話ししていました。

茎はマコモタケとして食べることが出来ます 天ぷらが絶品と島川さん

それからすっかり時間が空いてしまったのですが、一ヶ月ほど前にふらりと島川さんからご連絡が。
「しめ縄つくり是非やりましょー。」と初対面で世間話程度にご相談したにも関わらず、お話しを覚えておいて下さって、嬉しいお声がけをいただきました。
せっかくなら友達が来るから音楽としめ縄作りのイベントにしちゃいましょう。とスルスルとお話しが進んで日取りも11月11日(土)に決定。

しめ縄作りに使う予定の真菰 境内土俵で乾燥中

当日のタイムテーブルは以下のような予定です。

○●○11月11日(土曜)○●○
#縄つくりワークショップ 境内神楽殿前にて

13:00 しめ縄つくりワークショップ
14:55 完成
15:00 LIVE:ヤマザキヤマトfeat.シマカワコウヂ
16:00 終了
16:45 撤収

参加費は無料ですが、LIVEの演者さんにドネーション(投げ銭)をお願いします。
ご興味があられる方はお気軽にお問い合わせ下さい。皆さんのご参加をお待ちしております。

電話:0957-52-2217
LINE:https://lin.ee/T6ZM4dz